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50歳を超えて見つけた宝もの

私は、先生に出会うのに50年かかりました。
先生は、80年待って下さいました。
私は、お茶に出会うのに50年かかりました。
茶の湯は、400年以上待っていてくれました。

出会いには、その瞬間がありますが、
その一瞬前までは、それぞれ別の時の流れです。

先生そして茶の湯に50年で出会えたことに
心から感謝しています。

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私がお茶に出会ったのは50歳の時、それまでは全く興味がなく、堅苦しいモノと思っていたように思います。その印象が変わったのは、国際交流活動の一環で無謀にも私が外国の方の前でお点前をする機会に恵まれたことによります。

本物の日本文化に触れることができたこと、本物の先生に出会うことができたこと、そんな本物とのご縁をいただくことができたことで、その良さが分かるように、また楽しめるようになったように思います。

一期一会という言葉も、茶道を知るその前と後で、その重さが違います。
梅雨という季節も、この時期、水田に映る景色も、水田を渡る風、雨の匂いにさえ、心を豊かにしてくれるモノを見つけることができるようになったのは、茶道のお陰だと思います。

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お茶と出会ってからの一番大きな私の発見は、恩師でした。先生と呼べる方と疎遠になってもう何十年経つことでしょうか。
自分の生活の中から先生がいなくなったことにも気付かず、自分の好きなことを、好きな時に、好きなだけ。
我慢をすることも、自分よりも先に他人(ひと)のことを優先することも。
いろんなことが、自分を中心に回していました。

そんな時、玄関での履き物の脱ぎ方から、あいさつの仕方、月謝の渡し方、書き出すときりがないくらい、上手に叱られたお稽古初日。
そのうち、こんな時、先生がそばにいたら、きっとこう言われるだろう、こうされるだろうと考えるようになっていきました。

50歳を過ぎて、先生ができたこと、しかも心の中にできたこと、このことが私にとって、一番のお茶を知って良かったことです。

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思い出します。初釜でお点前をすることになったのが、12月。妻がお薄、私は無謀にもお濃茶。何も知らないということほど強いことはありません。1月の本番前1週間は、会社から帰ると毎夜、お薄とお濃茶を一服ずつ練習しました。その成果あって、本番は何とかなりました。そして、翌月から夫婦でお稽古に通うようになりました。

これからも、多くを知って臆病になるより、いつまでも好奇心の雲に乗った少年でいたいと思います。

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